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メールマガジン【医師のための禅】
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《 医師のための禅 》
その35
2004.10.12

〜遇一行修一行〜
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道元禅師は現成公案の巻で「人もし仏道を修証するに 得一法通一法なり。遇一行 修一行なり」と言っている。仏道とは真の道。医師ならば医の道を修証する、すなわち修行して極め証さとるには一つのことに精進するまで使いこなし、体得することが大切と前講で述べたが、遇一行 修一行では一つの事柄や場面に出会ったら、今ここ、そのことに集中し行動する。一つの技術に取り組むならそのことだけを修行して他のことは考えない。一点に集中することが大切であり行動している最中にその結果を考えたりしない。結果は仏様が連れて行ってくれる。

還言すればベストを尽くして天命を待つ感覚である。食事をし ながらテレビを見るとか、歩きながら考えるという心ここにあらずことを道元禅師は嫌う。

医療における過誤はえてしてそのような心が散漫な時に起こるものである。

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