メールマガジン【病院経営 存続から発展への道】

■・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・■
《 病院経営 存続から発展への道 》
その81
2005.5.20

〜 誰にでもわかる決算書〜その12 売掛金と買掛金〜
■・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・■

 

さて、決算書の借方、貸方をご理解いただけたかと思いますが、医業未収金(売掛金)が収益ではなく資産であり、買掛金 が費用ではなく負債になることで迷ってしまう人が多い。未収 金は売上という収益で計上されても現金という資産の代わりに
未収金という後日入金する予定の証文であり、同様に買掛金は 医薬品等を仕入れた際、現金流出の代わりに後日支払う約束の負債である。そこで、売上が売掛金となると売上という収益が 計上されても現金は入らない。それにもかかわらず、税金がかかり、現金は出てゆく。一方、仕入れをして買掛金となれば使用したものは経費となり、利益を減少させるのみならず、現金流出もなく手元資金として残ることとなる。しかし、在庫とし て置いておけば資金が倉庫に眠ることになる。
 
それ故に売掛金はなるべく早く回収し、買掛金はそれよりも永い期間にした方が良い。しかし、自己資金がたっぷりあるならばその分銀行に預金しておくよりも材料などは現金で買いたたく方が賢いやり方である。一方、ツケが永くなると相手はその 分金利を上乗せたり、サービスが悪くなるのがオチである。

 

戻る