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メールマガジン【医師のための禅】
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《 医師のための禅 》
その37
2004.10.26

〜只管打坐〜
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 禅を極める。換言すれば自身を悟るには道元禅師は只管打坐せよと言う。ただひたすら打ち坐るだけで悟れることを大安楽の 法門と言っている。
 
 しかしただ何も考えずに坐るということは実は難しい。今、ここ坐っている時には坐ることだけに集中する。そしてある問題に対峙した時に自己を忘れる努力と忘れた状況の中で自分を取り巻く環境、あらゆる時間(未来の可能性や過去の体験)あらゆる空間(人・物・金・情報)がバックとなり、支えられてそれ以上それ以下もない自身のあるべき行動と成果がそこに現れる。ひとときのその悟りの状況をいついかなる時にも悟りの状況にまでもってゆくには只管打坐をすることを体質化してゆかなければならない。
 
例えばプロのスポーツ選手やプロの芸術家で大家と言われる人は只管スポーツ、只管芸術で命を懸け続けた人である。尊敬される優れた医師においても然りである。

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