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メールマガジン【医師のための禅】
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《 医師のための禅 》
その19
2004.04.27

〜医師の役割と患者の治癒力〜
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医師が患者を診て診断を下し、ほぼ計画どおりに快復して ゆく時、医師は技術者としての手ごたえを感じるだけでなく、 人として病む人を救えた、お役に立てたということは何にも 変え難い喜びと幸せを感じるものである。

しかし、治癒の本質は医師は病気の原因をつきとめそれに 対して患者の自己治癒力に応じた手を打つ、即ち医療技術と 患者の治癒力の二つの縁が一体となって身心に働くことによ り、結果的に快癒する。換言すれば因→縁→果という関係式 になる。

このように心、技、体の優れた医師と患者の素直な心が一 つになったところで病は癒える。

道元禅師は「・・・ただわが身をも心をも放ち忘れて、仏 (1)のいへに投げ入れて、仏のかたよりおこなわれて、これに したがいもてゆくとき、力をもいれず、こころをもついやさ ずして生死をはなれ、仏(2)となる」と示している。(1)は医 師の素晴らしい智恵と患者が医師を信頼して安心して身を任 せる状態であり、(2)は本来のあるべき患者のからだ即ち健康 体を言っている。



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