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メールマガジン【医師のための禅】
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《 医師のための禅 》
その14
2004.02.23

〜患者さんとのインフォームドコンセント〜
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話し上手よりも聞き上手の人は、初診でそれだけ時間をか けても患者さんとの強い信頼関係が築かれているので、その 後の再診で3分診療であっても患者さんは満足してくれる。急 がば回れである。患者さんの訴えや問題の本質がわかればそ れにふさわしい診断や治療、そしてムンテラ等の最適技術が トータルに発揮される。禅で言えば万法に証せられた医師は 全機現できるのである。

最近患者さんに対するインフォームドコンセントがしきり に言われるが、米国では医事紛争等で裁判に負けない為の防 護策として行われているのであり、たとえ癌であっても全て 真実を告げてしまう思いやりや慈悲を省いたドライな関係に なってしまっている。

ひるがえって日本の医療現場では訴訟から自分を守るとい うことよりも相手を思いやる心が患者さんや家族の信頼を勝 ちうる文化である。患者さんが腹の底から納得する。ドクタ ーの説得よりも自分が納得、これこそが望ましいインフォー ムドコンセント(納得と同意)のあり方であろう。


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