メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】
■・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・■
《 病院経営 存続から発展への道 》
その58
2004.09.27

〜生産性を上げる その5〜
■・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・■

 医療では売上高を医業収益と言っているが、それは自由診療や 混合診療を除けば出来高払いと言っても保険診療点数によって縛られており、かつその上である程度以上の収益を上げるには コメディカルスタッフの法定人数が要求されており、利益率を 上げるには自ずから限度がある。また、混合診療においても現 在のところ極限られた範囲が許可されている。

病院経営においてはこのように患者(お客)が来て初めてサービス行為が行われ、前もって製造業のように製品を見込生産を して在庫にしておくことはできない。ただし、人間ドックのように医療機器による検診では人の手をあまりかけず、また自由 価格なので営業力次第では利益を上げることが出来る構造になっている。

さて、意外なのはせっかく努力して医療サービスを提供しな がら見過ごされるのが診療報 酬請求における請求モレと返戻である。請求漏れは売上の1〜2%前後あると言われるが、今日は経常利益率が5%平均とすれば売上にして少なくとも2割 以上を失っていることになる。いかに無理無駄をしないように するかが重要である。





戻る