メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その40
2004.04.26

〜マーケティング その9 自分の都合から相手の都合で〜
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多くの医療経営者は経営数値を重視するためにややもする と患者さんの都合よりも自院の都合を優先し勝ちとなってし まう。患者さんがあってはじめて経営が成り立ち、自院の持 つ技術もふるえる上に職員の生活も成り立っていることを忘 れてしまう。

テイクアンドギブでなく、少なくともギブアンドテイクで なければならない。更に発展する経営を目指す病院であるた めにはギブアンドギブアンドテイクの精神が必要である。形 だけの“患者さんとの目線が同じで”とか“相手の身になっ て考える”とかではなく、更に一歩進んで “患者さんと一体 ”という自院のエゴを忘れる体質が職員のスミズミまで浸透 していなければ本物とは言えない。

診療報酬にとらわれた技術やサービスの提供、急性期・亜 急性期・慢性期の安易な病床区分、個室料が取れないから仕 方なく大部屋主体の病棟構成を行い、生産性や効率性を上げ るための力の出し惜しみやサービスの質の低下を来たすなど ハードに限らずソフト面までも病院の都合になっていないか どうか、今日の厳しい経営環境の時代こそ再点検が求められ ている。




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