メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その25
2003.11.26

〜経営者としての大切な戦略の意思決定 その2〜
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この戦略は大企業や大型病院でシェア争いという形をとる手 法である。No.1になったからといってもそれは又、いつ他者 にとって変わられるかが気になり経営者も職員も常に心は落 ち着かない。

第二にNo.1のように常にトップで走ることを避けてその後に ついてゆくフォローアー戦略がある。トップには何かと風当 たりも強く、未知なるところを開拡しなければならない。そ れよりもトップのすぐ後で風を除け、トップのやり方を真似 する方がかけるエネルギーは少なくて済む。得てして価格や サービス競争に陥りやすい。又、従業員にとっては誇りやモ ラルの低下を招くことにもなる。

第三に大と小の補完関係で成り立つコバンザメ戦略がある。 しかしややもすると親と下請けの関係になりやすく、小は切 り棄てられる恐れが多い。医療で言えば、大病院から亜急性 期や慢性期の患者を受けたり、透析患者の紹介や供給を受け る場合が考えられる。親から切り棄てに合わないためには殺 生与奪権を持つ親から最大2割以上の仕事を受けないことで ある。

第4に中小医療機関にとって最も適した戦略としてあげられ るニッチ(隙間)戦略がある。上記競争戦略が淘汰をされず に生き残る共存社会とすればこのニッチ戦略は共生社会即ち 共に生かし合う関係の経営である。




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