メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その23
2003.11.10

〜医師不足にどう対応するか〜
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最近、新聞報道で大きな問題となっている大学医局からの派 遣医師の名義貸しは昔から習慣化していたことが明るみに出 たのであり、この裏には第四次医療法改正による今年8月で 期限切れとなった病床区分(一般病床と療養病床)を終え、 いよいよ病床の3割以上の削減を目指す行政側の強力な意図 が隠されているとみなければならない。

特に医師偏在の西高東低ははっきりとしており、北海道、東北に於いて顕著な現象である。これに対応するには二つの道 しかない。一つは慢性的に医師不足の場合ならば無理をせず、 それに合った病床規模にダウンサイジングするか、外来と病 棟を分離して外来センター方式にしてドクター数をカウントする(地域によっては認められないこともあるので要注意) 方法がある。

一次的に不足する場合は非常勤医師で急場をしのぐしかない。 二つには勤務医にとって、一般的に年収の多寡は絶対条件で はなく魅力ある医療内容や経営内容の病院かどうかがポイン トである。長い目でみれば勤務医にとってそこが現在、将来 にわたって自己実現をはかれるか、自分が成長できる場であ るかが決め手であり、経営者にとってはそのような魅力ある 場づくりするとともにこれからは自前で自院に合った勤務医 の育成をはかってゆかなければ成らない。




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