メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その20
2003.10.14

〜今なぜ経営計画が必要か その1〜
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今日多くの病院は経営環境の激変とそれに伴う収益の低減を 来たし、我国経済の長期にわたる不況に超高齢化、少子化、 国際競争力の低下などの要因が重なって不安を通り越し悲壮 感に陥っている状況にある。しかし経済の好不況や行政が行 ってきた厳しい政策は今に始まったことではない。大体にお いて医療機関は今までが良過ぎたのであり、そのツケが今や っと回って来たにすぎない。

医療の需要と供給の関係でみれば、供給不足の時代はいわば 波の立たない湖に浮かぶ舟であり、操縦も難しくはなく我が 世の春であった。しかしやがて供給過剰になり地域によって は競争が生じると、置かれた環境は湖から川に変わり、急流 あり、岩あり時には滝ありの状況になり操縦にも技術が要求 される時代に変わった。しかし、それでも流れに沿って目先 に気を配ることで何とか対処できたが、今日では全体的に競 争を通り越して病院や病床の過剰時代を迎え、環境がいわば 川から急に広い海へ送り出された状況となり、その先どこへ 行けば良いのか路頭に迷っている病院が多く見受けられる。

荒れる海に対して坐して衰弱し死に至るか、使命を果たすた めに果敢に外洋に乗り出し、新たな寄港地へ出発するのか、 今決断が求められている。刻一刻と環境は変化する。大きい 動物強い動物だけが生きのびるとは限らない。環境変化に対 応できる生物のみが生存し続けるというダーウィンの進化論 に心すべきである。




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