メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その18
2003.09.29

〜リストラからリエンジニアへ〜
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 リストラクチャリング(Restructuring)事業の再構築は、 ややもすると合理化、人員削減として行われているが、本来 は事業構造の基本的組み変えにより既存事業をスリム化し、 新規事業分野へ経営資源の傾斜配分を行うことである。今日 の病院経営においては急性期、慢性期区分や介護、福祉事業 への配分や見直しといった面ではこのリストラは重要であろ う。

 しかし、一通り予防、治療、介護、福祉への資源配分を終 えているところのこれからの経営手法としては今後、それぞ れの分野をよりパワーアップをして理想的な経営体に変えて いかなければならない。リエンジニアリング(Business Process Reengineering)は企業を根本から変える業務革新を意 味し、顧客満足度を高めるために、コスト、品質、サービス、 スピードといった業務のプロセスを抜本的に再設することに ある。

 具体的には、企業体質や構造などを変革(たとえば病院の タテ割り組織を有機的な横割り組織へ組み変え)、ISOなどに よる品質や環境のレベルアップ、ITのフル活用による情報の 共有化やスピード化により、飛躍的に競争力を構築する結果 となる。それには思い付きでなく、中長期の経営計画を策定 し、全社一丸となって期限内目標達成を目指さなければ実現 はおぼつかない。




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