メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その16
2003.09.16

〜風調を憂う その6〜
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 リストラばやり

 昨今の診療報酬引き下げ、健康保険自己負担分の引き上げ 等による収益の低下、他方、人件費をはじめとした費用の増 大で大半の医療機関は赤字傾向に陥っている。加えて病気に なる人達は多くは中産階級または、それ以下の層であるがた めに、景気の低迷による所得の減少、年金の切り下げや福祉 の切り下げによる先行不安が重なって、買い控えや、医療機 関に対するかかり控え現象が起こり、外来患者数の減少を来 たしている。

 また、老人病院施設や介護を併設し、病院の利益確保に貢 献してきたところでも、介護保険の見直しで、医療と同様利 益の減少を来たしている。このような状況下、今後は収益の 増大は見込めないとあきらめ、いかに経費を削減するかに力 点が置かれる傾向にある。確かに無駄な費用を削ることは必 要であるがそれには限度がある。特に最大の経費である人件 費を削る場合は細心の注意を払わなければならない。一般企 業並みの安易な人減らしや人件費カットなどを行う前に、人 を本当に生かしているか、経費を生かしているかをシビアに 考えるべき時である。人を生かしきっていないことは経営者 の責任である。人件費削減はまず、経営トップ、親族で役員 としてふさわしい働きをしていない者の報酬から見直すべき であり、次に幹部職員からチェックされなければならない。



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