メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その11
2003.08.04

〜風調を憂う その2〜
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 これからは「患者サマと呼ぼう。」、「診させていただく としよう。」

 昨今この言葉は医療機関の大半に蔓延しており、現状にお いては一般的には医師を除いてコ・メディカル以下全職員に トップの命令として言わせているようである。そのために多 くのコ・メディカルスタッフはそれに対して違和感を持って おり、仕方なく従っており、一方患者側もためらっている状 況にある。

 さて、医療はホテルサービスと違って、病や死といったこ とを扱う真剣勝負の場である。病人に対して医療側はまず素 直に現実を見る。そして原因を探る。即ち観る。そして適切 なムンテラというコンサルティングと手当てを行う。即ち診 るに至るのである。そのためには“みる”側は“サマ”づけ や“診させていただく”などといったよそよそしい、相手と 壁を作る態度では、みる側もみられる側もお互いがへだたり が生じ、相手に入ってゆけない、本質にせまれないこととな る。即ち一体になっていないためにみる側は患者の訴え、み られる側は医療側の誠意を感じとることができずに終わって しまう。どうもこの言葉には医療側が患者側にこびへつらい、 よく思ってもらおうとする“したごころ”を感ぜずにいられ ない。

 受付や呼び出しの案内を除き、さんづけ、診てあげたいと するのが、ポイントである。



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